『一種の素人本ですが』
一種の素人本で、最初は子育てに苦労しながらも、子供たちとのコミュニケーションを回復していく様が共感を呼びわかりやすい。筆者がコーチングを受け本書に披露する内容は、承認、傾聴、繰り返しなど、ちゃんとした心理学に基づいているようだ。
2歳を過ぎたら自我が目覚め、何もわからない赤ちゃんから一人前の人間へと成長し…と、みな頭ではかっていても、実際には赤ちゃん時代の幸福感が忘れられず、反抗する我が子に戸惑い、負の感情の応酬に陥っている親子は多いと思う。子は親の鏡だから、子がエキセントリックな反応を示しているとすれば親に原因があるはず、とまずは冷静になることが必要だ。